ブルージェイズの新守護神・イエーツが右腕屈筋痛で戦線離脱へ

日本時間3月23日、ブルージェイズはカービー・イエーツが右腕の屈筋を痛めていることを発表した。イエーツは数週間の離脱が見込まれており、シーズン開幕を故障者リストで迎えるのはほぼ確実。ブルージェイズでは有望株ネイト・ピアソンが右股関節痛で開幕絶望となっており、トーマス・ハッチも右肘の炎症で離脱の可能性がある。エース候補の有望株、中継ぎ右腕、そして新加入のクローザーを欠き、開幕早々から選手層の厚さが試されることになりそうだ。

現在33歳のイエーツは昨季終了後にパドレスからFAとなり、1年550万ドル+出来高でブルージェイズに加入。昨季は右肘の故障で6試合しか投げられず、0勝1敗2セーブ、防御率12.46に終わったが、2019年には0勝5敗41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98の好成績をマークして最多セーブのタイトルを獲得したほか、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、「オールMLB」のファースト・チームにも選ばれた。今年のオープン戦はここまで2試合に登板して無失点。新守護神として9回を任される予定だった。

ピート・ウォーカー投手コーチは先週、「クローザーの役割は彼のものだ。彼には素晴らしい実績がある」と語り、イエーツにクローザーを任せる方針を明言していたが、新守護神を欠くあいだは代役が必要となる。ケン・ジャイルズ(現マリナーズ)を欠いた昨季と同様に、ジョーダン・ロマノやラファエル・ドリスがクローザー離脱の穴を埋めることになりそうだ。

ピアソンの故障でロス・ストリップリングがブルペンから先発に回り、ハッチとイエーツも出遅れる見込みのため、開幕ロースターのブルペンは3枠が空席に。トレント・ソーントンやアンソニー・ケイといった若手投手のほか、昨季中継ぎで貴重な働きをしたA・J・コール、オープン戦で好調のフランシスコ・リリアーノといったマイナー契約の投手にとって、開幕ロースター入りのチャンスが広がった。

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