壱岐「地域おこし」活動報告 協力隊11人、今後の方針も

ウニの養殖試験について報告する浜野さん=壱岐の島ホール

 長崎県壱岐市で活動する地域おこし協力隊の活動報告会がこのほど、同市郷ノ浦町の壱岐の島ホールであった。隊員11人が成果や今後の方針などを発表した。
 UIターン促進などに取り組む1年目の合田晃さん(30)=栃木県野木町出身=は、移住者らの就職をサポートするため、キャリアコンサルタントの試験を受けると報告。自身が移住して幸福度が増したことを移住希望者に伝えるため「幸福度を可視化したい」と意気込んだ。
 ウニの陸上養殖試験などに取り組む2年目の浜野陽平さん(28)=東京都小金井市出身=は、廃棄されるアスパラガスを餌にする実験をしたが、実入りの改善がみられなかったことを発表。「アスパラガスと焼酎かすを混ぜた餌で再挑戦する」と意欲を見せた。
 新型コロナウイルス感染防止のため、市民向けにオンライン公開を初めて実施。会場には白川博一市長や市議ら約20人が参加し、報告内容に耳を傾けた。
 白川市長は「おかげで移住者、関係人口が増えた。壱岐をふるさととして今後も頑張ってほしい」とさらなる活躍を期待した。

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