ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー映画映画『Style Wars』先行上映会トークイベントでスチャダラパー・ANI&サイプレス上野がヒップホップと出会った少年時代を振り返る! 「改めて観るとなんか俺もやったるで! という気持ち」

ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー映画『Style Wars』が3月26日(金)渋谷ホワイトシネクイント、新宿武蔵野館ほかで全国ロードショーされる。

本作は、1970~80年代初頭のNY・サウスブロンクスでのちに“ヒップホップ”として人々を魅了するカルチャーの生まれ落ちる瞬間をフィルムに捉えた貴重なドキュメンタリー映画。

昨日3月23日(火)、日本劇場初公開を記念したトークイベント付き先行上映会が渋谷ホワイトシネクイントにて開催された。

上映後に行なわれたトークベントにはスチャダラパー・ANIとサイプレス上野が登壇し、ヒップホップ黎明期を育った自身の少年時代を振り返った。

イベント冒頭では、映画に初めて触れた少年時代について聞くと、スチャダラパー・ANIは

「周りから『Style Wars』は『ワイルド・スタイル』よりリアルな感じでヤバい、と聞いていたんじゃないかなぁ、観たから」

と本作に初めて触れた記憶を回顧。それにうなずきながら、サイプレス上野は

「今観たら、まじで子どもばっか。裏ビデオで字幕がついてないやつが同じくらいのときに出回ってて、初めて観たけど、当時中3で、渋谷パルコで『ワイルド・スタイル』のリバイバルをレイトショーで観て、そのままクラブに潜り込んで朝まで遊んで、かましてました(笑)」

と劇場の位置する渋谷パルコの思い出を披露。さらに、ヒップホップに染まりはじめた学生時代に

「中学校の先輩に教わって“ボムる(グラフィティを描くこと)”をやっていて、母ちゃんにバレたときは『あんた、バス停には描かないっていったでしょ!』と怒られましたね(笑)」

とやんちゃな学生時代の母とのエピソードも披露した。

イベントの最後では、スチャダラパー・ANIが

「このチャンスを逃さないで、ぜひ今観てほしいです! エネルギーがあふれてる感じが元気になりました。『なんか俺もやったるで!』みたいな気持ちにさらになりました」

とコメントすると、それに続く形でサイプレス上野が

「『ワイルド・スタイル』を観てから数十年経った今、自分が『Style Wars』でトークイベントをするとは思わなかったので、ティーンエイジャーだった人にも観てほしい。逆に若い世代には新鮮に見えるはず。リアルだし、ローというか生々しい。『Style Wars』を観てから、(ヒップホップの映画やドラマを)遡ってみて観てほしいですね!」

と今から40年前だからこそ生まれた映画の魅力をアピールした。

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