淡墨桜が菜の花と競演 秦野・蓑毛地区「密避けて楽しんで」 神奈川

見頃を迎えた淡墨桜と菜の花=秦野市蓑毛

 神奈川県秦野市蓑毛で淡墨(うすずみ)桜が見頃を迎えている。暖かな天候が続き、今年は例年より1週間ほど早く開花した。周囲を黄色に彩る菜の花との「競演」を楽しむことができる。

 淡墨桜は淡いピンクのつぼみからかれんな白い花が咲き、散り際には花びらがうっすら墨色に変化するのが特徴。桜は蓑毛地区の活性化を目指す市民団体の猪股義晴さん(72)が約30年前に岐阜県・根尾谷の淡墨桜の苗を譲り受けて育ててきた。現在は約20メートルほどの高さに成長した。今後、2週間程度は花の色の変化を楽しめるという。猪股さんは「咲き始めから散るまで変化や風情を楽しめる。密を避けて桜と菜の花を楽しんでほしい」と話している。

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