「マスクいつまで?」で物議の麻生太郎氏 五輪推進議連であいさつ拒否したワケ

話し込む麻生氏(左)と馳氏

超党派による「2020年東京オリンピック・パラリンピック大会推進議員連盟」(麻生太郎会長)の役員会が25日、国会内で開催された。

同議連には、この日に福島の「Jヴィレッジ」で行われた東京五輪聖火リレー出発式を終えた東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)、丸川珠代東京五輪相(50)らも出席した。

関係者が注目したのは、麻生氏の挨拶だ。先日も「マスクいつまで?」の記者陣への逆質問で批判が集まっただけに同議連や関係省庁、関係団体、マスコミは固唾をのんだが、麻生氏が話し始めると突然、マイクがハウリング起こすアクシデントに見舞われた。

「えっー、(ふわーん)東京五輪パラリンピック開催が4か月を切って聖火リレーも始まり、いよいよだなと思います。緊急事態宣言が一応、解除されましたが、えっー(ふわーん)まだまだいろいろなことが起こりうるかもしれません、えっー(ふわーん)」

予想外のハプニングにイライラした麻生氏は、2度、3度マイクを叩いたりしたが、ハウリングが直らない。慌ててスタッフが新しいマイクを渡してことなきを得たが、会場は静まり返った。

議連では、東京大会における新型コロナ感染症対策などの準備状況、2030年オリンピック・パラリンピック冬季大会招致(札幌市)について報告。その後、出席した議員による意見交換が行われた。

麻生氏は馳浩事務局長から「会長、締めのあいさつをお願いします」と頼まれたが、もう2度目のトラブルは御免とばかりに不機嫌な表情を浮かべてあいさつを拒否。聖火リレーが始まり、いよいよ五輪本番となるハズが、ピリピリムードに包まれた。

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