相模原市、23年度に小中一貫の義務教育学校 鳥屋小・中を統合 JR東海が一部負担

相模原市役所

 相模原市教育委員会は、2023年度に緑区の市立鳥屋小学校と鳥屋中学校を統合し、小中一貫の義務教育学校にすることを決めた。義務教育学校の校舎は鳥屋中の校舎を増改築して使う。鳥屋小の体育館がある場所はリニア中央新幹線の車両基地を新設する予定で、JR東海が義務教育学校設置に伴う費用の一部を負担する。義務教育学校は市内で2校目となる。

 JR東海は13年に鳥屋地区に車両基地を建設する構想を公表していた。一方で鳥屋小、鳥屋中は過小規模校で、市教委は今後の在り方を地域住民を交えて検討。地域住民からは車両基地の建設構想を踏まえ、教育環境の充実などを求める要望が出され、市教委は地域特性も踏まえて20年12月に義務教育学校への移行を決めた。

 市とJR東海は同月、義務教育学校の整備事業に関する覚書を締結。JR東海は車両基地となる小学校体育館の撤去費用を全額負担するほか、義務教育学校校舎の増改築費用全体(約5億5千万円)の4分の1に当たる約1億3750万円を支出する。

 今後、21年度に校舎の調査・設計を行い、22年度に増改築工事に着手する計画。

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