ツインズのベンチコーチが腎臓がんで死去 レッズ監督の弟

日本時間3月27日、ツインズはベンチコーチのマイク・ベルが腎臓がんにより死去したことを発表した。46歳の若さだった。ツインズは先月、ベルがオフシーズン中に腎臓がんと診断され、今年1月に手術を受けていたことを公表。ベルはスプリング・トレーニングでチームに帯同せず、最後の数ヶ月をアリゾナ州の自宅で家族とともに過ごした。ベルの死を受け、ツインズをはじめ、多くのチームから追悼のコメントが発表されている。

ベルはメジャー史上4例しかない「3世代メジャーリーガー」の野球一家に生まれた。祖父ガスはオールスター・ゲーム選出4度の実績を誇る外野手で、通算1823安打、206本塁打を記録(1995年に66歳で死去)。父バディはゴールドグラブ賞6度の名三塁手として活躍し、タイガース、ロッキーズ、ロイヤルズの3球団で監督を務めた。現在は副社長兼GM付き上級アドバイザーとしてレッズに在籍している。

また、兄デービッドはマリナーズ、フィリーズなどで活躍した三塁手で、2001年にイチローの「レーザービーム」を捕球した選手としても有名。2019年からレッズで監督を務めている。

そのデービッドの2歳下の弟であるマイクは、1993年のドラフトでレンジャーズから全体30位指名を受けてプロ入りし、エンゼルス、ダイヤモンドバックス、メッツを経て、2000年にレッズでメジャーデビュー。19試合に出場して打率.222、2本塁打、4打点、OPS.767を記録したが、メジャーでプレーしたのはこのシーズンだけだった。

その後、チームを転々としながら2005年までマイナーでプレーし、2007年にダイヤモンドバックス傘下のマイナー球団の監督に就任。2011~16年は選手育成部門のディレクター、2017~19年は同部門の副社長を務め、2019年12月にツインズのベンチコーチに就任した。ロッコ・バルデリ監督とタッグを組み、昨季はチームを2年連続の地区優勝へ導いたが、腎臓がんに侵され、46歳という若さでこの世を去った。

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