巨人・戸郷 今季初白星で〝菅野超え〟に一歩前進! 原監督「まずは上回ったよ」

戸郷(右)が原監督と交わした〝約束〟とは

巨人は27日のDeNA戦(東京ドーム)に10―5で快勝し、開幕2連勝を飾った。先発の戸郷翔征投手(20)は、7回1失点の好投で今季初登板で初白星をゲットした。

7回先頭の佐野にソロアーチこそ許したが、失点に動じることなく後続を3人でピシャリ。3回まではパーフェクトに封じ、テンポよく106球でまとめた。昨季は9勝。まずは「いい投球ができて良かったです」と安堵の表情をみせながらも、進化を続ける右腕には追い求める数字がある。「昨シーズンできなかった2桁勝利。そして15勝を目標に、チームに1勝でも多く与えられるように頑張ります」。G党の前で明確な目標を堂々と宣言した。

そんな頼もしさを増す右腕と原辰徳監督(62)との間には、2人だけで交わされた〝約束〟があった。「『今年は智之を超えようじゃないか』というのが、私と戸郷の合言葉ですから」(原監督)。絶対エースの菅野智之投手(31)を目指してひたすら追いかけるわけでも、並ぶわけでもなく、超越していく。菅野は前日26日の開幕戦で勝敗がつかなかったため、指揮官は「まずは上回ったよ」とニヤリだった。

戸郷がそれだけの実力を秘めていると見ているからこそ、求める理想も高くなる。原監督は「やっぱり投げたゲーム、上がったマウンドは全部勝てるようなね。そういう投手であってほしい」と〝全勝指令〟も付け加えた。

もちろん、菅野もこのまま黙ってはいないだろう。戸郷と菅野のデッドヒートは投手陣だけでなくチーム全体に波及効果をもたらしそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社