清川の県道7キロ、依然通行止め 19年に台風被害、道幅狭く復旧進まず

【1】路面が土砂で埋まった被害箇所(2019年10月)と、【2】仮復旧した状況(20年5月)【3】崩れ落ちた土砂で半分ほどが埋まったトンネル(19年10月)と、【4】土砂撤去後の状況(今年1月)=清川村宮ケ瀬

 2019年10月の台風19号で土砂崩れや斜面の崩壊などの被害を受けた神奈川県清川村の県道70号(秦野清川線)の復旧が難航している。およそ1年5カ月たった今も、約7キロ区間で通行止めが続いている。県によると、道幅が狭くて重機での作業が思うように進まず、復旧の見通しは立っていない。

 県厚木土木事務所によると、記録的大雨となった台風19号で、県道70号は村内の札掛(ふだかけ)橋から宮ケ瀬北原交差点までの約12キロ区間で斜面の崩落や土砂崩れが発生。路面やトンネルの下半分ほどが土砂に覆われるなど、30カ所以上で通行が寸断され「過去に例のない被害」(同事務所)を受けた。

 20年5月に、旧金沢キャンプ場付近から宮ケ瀬北原交差点までの約5キロ区間は通行できるようになったが、依然として約7キロ区間は不通の状態となっている。

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