謎多き中国ファーウェイ本社に密着! 日本人ジャーナリストの動画がバズり中

ベールに包まれたファーフェイ(ロイター)

日本人ビデオジャーナリスト・竹内亮氏(42)が中国通信機器最大手のファーウェイ(華為技術)本社に密着取材した動画がバズっている。

竹内氏はNHKなどで、中国関連のドキュメンタリーを作り続けてきた。2013年、中国人の妻とともに中国に移住し南京在住。15年から中国の各動画サイトで、日本文化を紹介するドキュメンタリー紀行番組「私がここに住む理由」をアップし、4年で再生回数6億回を突破。SNSで発信力があり、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で445万人のフォロワーを持っている。

竹内氏を知るジャーナリストはこう語る

「相手の懐に飛び込む彼の取材手法は業界では有名でした。とても深部まで取材しますが、それでなお中立的な立場を崩しません」

そんな竹内氏が中国のファーウェイを徹底取材した動画「ファーウェイで働く欧米人社員が内部から見るアメリカの制裁とは?」を3月、ユーチューブチャンネル「和之夢」にアップし、93万回再生を超えた。

社員から幹部まで、さまざまな部門で働く100人に話を聞き、謎に満ちたファーウェイの実態に迫る内容だ。海外メディアが本社に入ることができたのは異例のことだ。竹内氏は「トップ・郭輪番会長やアメリカ、カナダ人社員らに、アメリカの制裁を受けた後の会社の状況や今の心境を取材しました」とし、今後も続々と動画をアップしていくという。
5Gで先を行っていたファーウェイだが、“安全保障上の疑念”などとして、トランプ政権時代の米中貿易戦争で狙い撃ちされ、欧州各国からも排除された。しかし、広東省深セン市の本社では400人を超える欧米人が働いているという事実が描かれている。

前出ジャーナリストは「実はファーウェイ社のスマホの性能は素晴らしく、カメラの性能は目を見張るものがあります。それにモデルチェンジの際はありえないぐらいスペックが上がるので、日本でもマニアの間で人気があります」と語る。

今後とも竹内氏の動画から目が離せない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社