避難所の収容人員見直し 佐世保市防災会議 コロナ感染対策で

 佐世保市防災会議(会長・朝長則男市長)は26日、災害時の対応方針をまとめた「市地域防災計画」の見直しを審議し、各避難所の収容人員の基準について、新型コロナウイルスなど感染症拡大の恐れがある場合は、1人当たり6平方メートルのスペースを確保するよう規定する修正案を承認した。
 昨年の台風時には一部避難所に住民が集中したため、感染予防の距離を保つために基準を設定。感染症がまん延していない状況では1人当たり3平方メートルのスペースを確保する。
 修正案では、災害発生のリスクが高まった場合に市が設置する災害警戒本部に「避難所運営班」を新編。市民生活部や市教委の担当課を加え、平時からの避難所管理や住民の誘導などに当たる。
 避難所も一部変更。三川内、早岐、清水、中部、吉井各地区の計11避難所は、河川からの浸水の恐れがあるため、風水害時は開設せず、代替施設を用意するとした。
 同会議は佐世保市や県、自衛隊、医療福祉、交通など関係機関の51委員で構成。本年度の防災訓練や災害状況の報告もあった。

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