コロナ拡大後初 国内クルーズ船寄港 5月に長崎港へ

佐世保港発着の船旅に出る「飛鳥Ⅱ」。5月には長崎港に寄港するクルーズが計画されている=佐世保市、佐世保港三浦岸壁

 国内クルーズ船「飛鳥Ⅱ」(約5万トン)を運航する郵船クルーズ(横浜市)は31日、5月9日に長崎港へ寄港するクルーズを計画していると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年2月を最後に、一般客を乗せたクルーズ船は長崎に寄港していない。
 計画によると、飛鳥Ⅱは5月6日に神戸港を出港し、8日に別府港、9日に長崎港、10日に八代港にそれぞれ立ち寄り、12日に神戸港へ戻る。最少催行人員は200人。
 長崎港を管理する県は、4月にも国内クルーズ船の岸壁使用の予約受け付けを始める方針。同社の岸壁使用が認められ、集客が進めば寄港が実現する。
 飛鳥Ⅱは3月31日、乗客約70人を乗せ、佐世保港発着の船旅へ出発。金沢、舞鶴両港を経由し、4月5日に佐世保港へ戻る。
 出発前の検査で、乗客乗員全員の陰性を確認しており、佐世保港三浦岸壁で開かれた見送りイベントに参加した朝長則男市長は報道陣の取材に「(感染症を)正しく理解し、行動すれば問題はない」と述べた。
 国内クルーズ船の運航を巡っては、新型コロナの拡大後、全国で中止となった。業界団体は感染症対策の指針を策定。昨年10月に佐世保港へ客船が寄港し、全国で運航が再開された。同港には4月8日にも商船三井客船(東京)の「にっぽん丸」が入る。

 


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