平戸城がリニューアル 大規模改修終了 本丸など展示内容一新

勝ちどきをあげリニューアルオープンを祝う出席者=平戸市、平戸城

 長崎県平戸市が進めていた平戸城の大規模改修が終わり、本丸、見奏櫓(けんそうやぐら)、城泊事業で宿泊施設に再生した懐柔櫓のオープン記念セレモニーが1日、同市岩の上町の平戸城本丸前であり、関係者約60人が地域観光の象徴のリニューアルを祝った。
 2018年から大規模改修に入り、19年10月から本丸などの公開を中止していた。内装を一新した本丸には、平戸の歴史に触れられる映像や展示、デジタル技術を使った体験コーナーなど設置。見奏櫓は絵画などを展示し、来館者がくつろげるスペースを設けている。
 セレモニーに先立ち神事があり、国指定重要無形民俗文化財「平戸神楽」のうち、真剣を持って舞う「二剣」が披露された。
 黒田成彦市長は「地域経済の起爆剤になるよう観光資源としてこれまで以上に活用したい」とあいさつ。出席者で「エイエイオー」と勝ちどきを上げ、リニューアルを祝った。
 西海市から家族で訪れた女性会社員(54)は「(本丸の)平戸の歴史などを紹介する映像はきれい。歴史クイズのコーナーは問題が難しく、親子で楽しむのにいいと思う」と話した。

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