<PR>新潟県十日町の住民が、看護学生専用シェアハウスで将来の地域医療の担い手をサポートしたいとクラウドファンディングに挑戦中

「看護学生専用シェアハウス(女性専用)」は、すでに入居者を募集しており4月には入居ができる予定(写真=紬プロジェクト事業概要より)

昨年4月、新潟県十日町市に「新潟県立十日町看護専門学校」が開校した。1学年定員40名の3年制であるため、これから全学年が揃うとおよそ120名の学生が学ぶことになる。

将来の地域医療の担い手として活躍してくれる若者たちだが、中には1人暮らしをすることとなり、家賃などの出費を強いられる学生も少なからずいる。そんな学生に、安全で安価な住環境を提供したいと、地元・十日町市の佐藤博さんが、「看護学生専用シェアハウス設立事業 紬プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディング(CF)を通じて支援を募っている。目標金額は50万円だ(CFの詳細はこの記事の下に記載しています)。

佐藤さんは十日町生まれ、十日町育ちの49歳、地元の会社に勤務していて医療関係の仕事ではないが、地元愛は強い。また、看護学生と同じくらいの子供(息子と娘)がいて、「自分の娘が1人暮らしするときに、親として『この物件なら安心して娘を預けられる』と納得できるシェアハウスを作りたい」と話す。

さらに続け、シェアハウスによる学生支援への思いをこう語る。「私の妻も看護師です。地元・下越地域の看護学校を卒業し、初の赴任先が十日町市でした。ご両親は、雪深いイメージしかない十日町市に娘を送り出すことを随分と心配したそうです。しかし、私と結婚して初めての赴任先が定住地となり、医療従事者として働きながら、子供を産み育て、職業人として母として妻として頑張ってくれています。そんな妻ですが、今でも看護学校や学生寮での楽しかった思い出や、当地に赴任した直後の十日町の人たちの温かさの話をしてくれます。このたび、縁あって当地に看護学校が開校し、妻の後輩になってくれる若者たちが増えることになりました。看護学生は命をつないでくれる地域医療の宝になってくれる存在。いずれ私も医療従事者の方々にお世話になる日が来ます。そこで、私はこの地に住む住人の1人として、十日町市で看護を学ぶ道を選んでくれた地域の財産としての若者たちを応援したいと、看護学生用シェアハウスを設立することを決めました」

またCFで資金を集めることそのものにも看護学生を支援する狙いがあるという。

「正直に言って、50万という目標金額は、設立に掛かる資金からみるとわずかです。ではなぜCFを行なうのかというと、コロナ禍において医療従事者が大変な思いで仕事をしている中、看護学生の皆さんにも『自身の夢が多くの人から応援されている』という自信と誇りを持ってほしいから。真の目的はお金ではなく、学生の夢を応援してくれる人数です。そのため、目標金額はあえて低く設定しました」

新潟県立十日町看護専門学校(写真=紬プロジェクト事業概要より)

2世帯住宅を購入し、現在リノベーション工事中

佐藤さんによると、「学生の中には学校の近くに駐車場を借りて車で通学している子もいれば、普段は電車で通学している学生が、今年も雪のため電車が動かずに学校に来れなかったこともあった。移動距離と雪は確実に学びの時間に影響している」とのこと。

しかし、十日町市内にはこれまで大学がなかったこともあり、学生向けの賃貸住宅がほぼ皆無の状況だという。単身赴任のビジネスマンが住む賃貸住宅はあるが、家賃はほとんどが5万円/月以上する。また家賃が安い物件は、築年数や設備が古く、学校から遠いなどの傾向にある。

そこで佐藤さんは、看護学校から徒歩9分のところにある中古の2世帯住宅(鉄骨3階建)を今年1月に購入し、現在、安価な賃料で入居できる「看護学生専用シェアハウス(女性専用)」へのリノベーション工事を進めている。すでに入居者を募集しており、4月には入居ができる予定だ。

そのシェアハウスは、元々2世帯住宅だったこともあり各階にキッチンやトイレが揃っていることに加え、シャワールームやIHクッキングヒーターも増設した。また新型コロナウイルス対策としてトイレを自動開閉式にし、換気用の網戸・手指消毒スタンド・リビングテーブル用アクリル板を増設し、全個室の壁紙交換も行なう。

さらに、Wi-Fiを完備するほか、女性専用であることからオートロックの玄関扉や防犯カメラの設置、個室ごとの鍵扉などセキュリティを万全にするという。また共有の生活家電品(冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機など)が備えられているほか、個室には最新鋭の冷暖房が設置されているため、新たに家電を買いそろえる負担を軽減できるという。

全7室(洋室5、和室2)で家賃は3万8,000円から4万4,000円(このほかに共益費と水道光熱費が1万5,000円必要、十日町市の住宅支援として毎月1万円の補助制度あり)。敷金は1ヶ月で、礼金はないという。なお女性専用のため、詳細な住所はホームページなどに公開しないそうだが、不動産会社に行けば住所や間取りは見れるほか、内見もできるという。

なお2世帯住宅の取得およびリノベーション工事資金は銀行から融資を受けたという。「お金がかかることではあるが、看護学生が夢と希望を持って学ぶ手伝いができて、地域医療が充実することで安心して住み続けられる十日町市になってくれたら嬉しいです」(佐藤さん)

◎クラウドファンディング 概要

運営会社 株式会社CAMPFIRE
実施期間 4月30日(金)まで
アドレス

なお、クラウドファンディングでの支援が困難な人は、郵便振替口座00580—1—54010(紬プロジェクト)でも同条件で寄付を受け付けている。

紬プロジェクトのページ

本記事は、佐藤博氏の提供による記事広告です。

© にいがた経済新聞