新型コロナウイルスの影響が続く中でも地域福祉活動を継続してもらおうと、宮崎市社会福祉協議会(厚地安会長)は、「コロナ禍のピンチをチャンスに! 新たなつながり方のヒント集」と題した事例集を制作した。住民同士の交流や見守り活動の維持へ活用を呼び掛けている。
同協議会には、市内でサロンを開いている約290団体、傾聴ボランティア13団体などが登録。同協議会によると、コロナの感染が拡大した時期には多くの活動が中止に。「1人で過ごしている高齢者の様子が分からず心配」といった相談も寄せられるなど、地域の見守り活動の停滞で高齢者らの社会的孤立が問題となっていたという。
全33ページで、密を避けるためサロンを屋外やオンラインで開催した例や、子ども食堂を食材の配布に切り替えた例など、市内の活動を中心に紹介。県独自の新型コロナ警報レベルに合わせた地域福祉活動の実施方法を表を使って示し、巻末には活動時に使用できる参加者の体調チェックリストを収録した。
企画した同協議会福祉課の竹下麻美さん(43)は「活動が止まると、地域のつながりが消えてしまう。中止するのではなく、別の方法で実施できないか前向きに考えるきっかけにしてほしい」と話している。
事例集は同協議会で配布しているほか、ホームページからダウンロードできる。https://www.my-syakyo.jp
コロナ禍福祉活動冊子に 宮崎市社協
- Published
- 2021/04/02 20:28 (JST)
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