東海大相模ナインに感謝感激 劇的フィナーレ、祝福の声続々

優勝を決め、応援団の祝福に並んで応える東海大相模の門馬監督(右)と次男の功(7)=1日、甲子園

 高校野球の第93回選抜大会で10年ぶり3度目の優勝を飾った東海大相模。神奈川新聞「追う! マイ・カナガワ」取材班は「マイカナ友だち」を対象にナインへのメッセージを募集し、コロナ禍の厳しい環境にもかかわらず、最後まで諦めず目標を達成した姿に、「感動した」「元気をもらった」と続々と祝福の声が寄せられた。

◆粘る野球に「感動した」

 同校の卒業生の親という川崎市の40代女性保育士は「昨春の甲子園に出場できなかった昨年度のメンバーの気持ちをしっかり受け止めて果たしたこの優勝は、かけがえのないもの」とメッセージを寄せた。

 5試合で計29回1/3を投げて45奪三振、無失点という石田隼都(3年)の快投がチームを頂点に導き、決勝は小島大河(3年)のサヨナラ安打という劇的なフィナーレ。コロナ禍で見せたチームの粘り強さに、藤沢市の男性(19)は「とても頑張っている姿を見て、感動した」。小田原市の50代パート女性も「絶対諦めないプレーに感動した」。横浜市鶴見区の主婦(49)は「毎朝新聞で結果を知るたびに『いいぞ~頑張れ!』と心の中で応援し、明るい気分になれた」と祝福した。

 門馬敬治監督(51)と主将代行を務めた次男、功(3年)の親子鷹(おやこだか)の活躍に心を打たれたという同市南区の男性公務員(49)は、「娘が横浜商業高校の吹奏楽部に入り、野球部の応援を楽しみにしていたけれど、コロナでほとんどかなわなかった。そんな中でも、地元の高校が優勝したことで元気がもらえた」と喜んだ。

 相模原市南区の60代の女性公務員は、「10年前、震災直後の大会で東海大相模が優勝した時の球児のインタビューを思い出した。今回も開催には賛否両論あるでしょうが、無事に終わって良かったです」と思いを寄せた。

◆でも五輪・パラ開催は…

 東京五輪・パラリンピックなどのスポーツイベント開催に賛否両論がある中、観客数を制限して行われた春の甲子園。コロナ禍のイベント開催について、県民の意見も分かれている。

 横浜市神奈川区の30代パート女性は「(昨春は中止となった)選抜が帰ってきてうれしい。他のスポーツ大会もこれから盛り上がっていけば」と期待。ただ、外国から選手らが訪れる東京五輪・パラリンピックには不安があるといい、「(感染状況が)世界的に落ち着くまで、国際間の移動を伴う大会は控えるべきでは」と慎重な見方を示した。

 イベント開催について、「今はスポーツよりコロナが気になる」と寄せたのは同市南区の50代主婦。東海大相模の健闘は祝いつつ、相模原市南区の50代の男性地方公務員も「感染の危険性が払拭(ふっしょく)できず、いかなる形でも反対」との立場だ。平塚市の主婦(68)は「徹底的にコロナを抑えるべきで、オリンピックは中止が当然」と寄せた。

 一方、県内の無職男性(24)は「濃厚接触者特定のための連絡先登録や入場制限は妥当。だが、屋外スポーツ観戦に関してはマスク着用は必要ないのでは」との立場。横浜市鶴見区の60代男性は「感染対策を講じたイベント開催は特段問題ない」と投稿した。

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