神奈川・鶴巻温泉の「延命地蔵」キーホルダー 新入児童に寄贈

延命地蔵をあしらったキーホルダーを秦野市立鶴巻小の有馬校長に寄贈した、鶴巻温泉南町商店会の川上会長(右)=秦野市立鶴巻小

 神奈川県秦野市の鶴巻温泉南町商店会は2日、市立鶴巻小の新入生131人に地域のシンボル「延命地蔵」をあしらったオリジナルキーホルダーを寄贈した。5日の入学式で渡される。新入生の安全と健やかな成長を願うとともに、地域への愛着を深めてもらうきっかけにしたい考え。

 地域で親しまれる延命地蔵は日向石製で、高さ約3.5メートル。約250年前の江戸時代に造られたと伝わり、長寿を願う人の尊崇を集めている。

 同商店会は2018年に小田急線鶴巻温泉駅の南口に同地蔵のモニュメントを設置。キーホルダーの寄贈も20年から始めた。

 川上拓郎会長(55)は「ランドセルに延命地蔵のキーホルダーが付いていると、こちらもうれしい。新入生には元気に学校生活を送ってほしい」と話す。同校の有馬俊一校長は「児童が地域のことを学ぶ上でも役立つと思う」と感謝した。

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