サウサンプトンMF南野拓実は出番なし チームは鮮やか逆転勝ち

試合前に練習する南野(ロイター)

イングランド・プレミアリーグ第30節が4日に行われ、日本代表MF南野拓実(26)が所属するサウサンプトンはホームでバーンリーに3―2で逆転勝ちした。疲労を考慮されてベンチスタートだった南野に出番はなかったが、チームは貴重な白星を手にした。

勝ち点33で並ぶ14位サウサンプトンと15位の直接対決。降格圏内の18位フラムとの勝ち点差は7だが、勝てば一気に残留に前進するだけに、お互いに前半から激しい戦いを繰り広げた。

先制したのはバーンリー。前半8分、オーバーラップしてペナルティーエリア内に侵入したDFエリック・ピータース(32)がサウサンプトンDFカイルウォーカ―・ピーターズ(23)に倒された。一度は流した主審だったが、約2分後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で検証した結果、PKの判定。これをFWクリス・ウッズ(29)が決めて先制した。

バーンリーはさらに28分、最終ラインからのロングボールから、最後はFWマテイ・ビドラ(28)が決めて2点目を奪った。それでもサウサンプトンは気落ちせずに反撃を試みると、その3分後にMFスチュアート・アームストロング(29)がゴール。さらに42分、かつてバーンリーに所属していたFWダニー・イングス(28)が右サイドからのパスを受けてゴールを決め、試合を振り出しに戻した。

2点差を追いついたサウサンプトンは後半に入って攻勢を強め、21分にMFセオ・ウォルコット(32)のクロスをMFネイサン・レドモンド(27)が右足ダイレクトボレーを叩き込んでついに逆転に成功。その後にあったピンチもGKフレイザー・フォスター(33)の好セーブでしのいだ。

ピッチ横でアップを続けた南野に最後まで声はかからなかったが、3点目が決まった際にはレドモンドが南野のもとに走り寄るなど、チームは一丸になっている様子。次戦以降、南野の出場が待たれる。

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