巨人・サンチェス 雨の甲子園にイライラ…大炎上の3回途中6失点KO

雨でぬかるんだマウンドについて審判と話す巨人・サンチェス(中)

巨人のエンジェル・サンチェス投手(31)が悪天候に負けた。

今季初勝利を目指して雨の降る中で阪神戦(6日、甲子園)に先発したサンチェスは、初回こそマルテに四球を与えただけで切り抜けたが、2回につかまった。

先頭サンズを歩かせて無死一塁、まずはドラ1・佐藤輝に痛烈な中前打を浴びた。「伝統の一戦」を前に宮本投手チーフコーチから「(阪神を)乗らせないために佐藤輝を抑える」と厳命されていた相手。その予感どおり、これで勢いに乗った猛虎打線の前に、右腕は無死一、二塁から梅野に先制の右前適時打。木浪にあわや本塁打の中犠飛を許し、2点を失った。

雨脚が強くなりイニング途中にマウンドの整備が入ると、助っ人はさらにイライラを募らせた。3回は安打と死球で無死一、二塁のピンチ。ここで大山に中前適時打を浴び、サンズに左翼線へタイムリー二塁打を許したところで原監督がベンチを出た。

2番手の左腕・大江も踏ん張れず2点を献上。サンチェスは2回0/3、57球6安打6失点でKOされた。前回登板の3月30日中日戦では7回2失点(自責0)と指揮官から「粘り強かったし、テンポもよかった」と評価された右腕だが、悪コンディションには勝てなかった。

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