知事賞に「長崎ドーナッツ」 県特産品新作展 桃カステラの技法と県産素材使用

県知事賞を受賞した「長崎ドーナッツ」(県提供)

 長崎県はこのほど、2020年度県特産品新作展の審査結果を発表した。最高賞の県知事賞には、諫早市の老舗菓子店、あづま屋の「長崎ドーナッツ」が輝いた。
 新作を県民へ紹介し、事業者の開発意欲を促そうと1969年度から毎年開催。今回の対象は2019年12月以降に市販化され、県産の原材料を使うか県内で製造された商品。▽農産加工品・酒・飲料▽水産加工品▽菓子・スイーツ▽工芸・日用品・その他-の4部門と、改良商品を含む「ながさき手みやげ大賞」に計112点の応募があった。
 学識経験者や流通関係者ら10人が審査。新型コロナウイルス感染症対策のため、書類審査で39点に絞った上で、3月に試食を伴う審査会を実施した。4部門からそれぞれ1点を最優秀賞に選出し、その中から県知事賞を決めた。
 菓子・スイーツ部門最優秀賞の「長崎ドーナッツ」は県産小麦粉や伊木力のミカンなどを使い、長崎の伝統菓子「桃カステラ」の技法で仕上げた作品。講評では「シュガーロードの出発点である長崎で生まれた桃カステラの技法と県産素材を使用している」と評価された。
 受賞作品は県庁1階ロビーや、秋の県産品まつり(9月・浜屋百貨店)などで展示される。

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