新潟市の韓国国際交流員・洪 蔡利(ホン チェリ)さんが任期を満了し中原八一市長へ離任の挨拶

新潟市の中原八一市長(左)、洪 蔡利(ホン チェリ)さん(右)

新潟市の韓国国際交流員、洪 蔡利(ホン チェリ)さんが7日、5年の任期を満了し日本を離れることから、中原八一市長へ離任の挨拶を行った。

国際交流員(CIR)は、「JETプログラム※1」により招致する外国青年のこと。任期は最大5年で、地方自治体の国際交流担当部局に配置され、国際交流活動に従事する。現在、新潟市にはアメリカ、ロシア、韓国、フランス出身の交流員が在籍している。

今回5年の任期を満了した洪 蔡利さんは、1991年12月9日生まれの韓国 京畿(キョンギ)道 安養(アニャン)市出身。日本語の発音などに魅力を感じ、韓国ソウルの大学で日本語を専攻。大学在学中の交換留学で日本に1年間居住した際、「日本で生活してみたい」という気持ちが強くなり、卒業後に新潟市の国際交流員として来日。平成28年4月11日から令和3年4月10日の間、市民向け韓国事情・文化紹介講座、韓国からの訪問客の接遇、市内在住者韓国人に対する相談通訳・窓口通訳など多くの業務を行い、新潟市と韓国の交流に貢献してきた。

離任の挨拶を受けた中原市長は洪 蔡利さんに対し感謝の言葉を述べ、「これからも韓国と新潟の架け橋となってほしい。新型コロナウイルスが収まったらまたいつでも遊びに来てください」と声を掛けた。

洪 蔡利さんは、「新潟市に来られて本当に良かった。2年近く母国へ帰っていないので、帰国したらしばらく家族と過ごして新型コロナウイルスが落ち着いたら必ずまた日本へ戻って来たいと思っています」と話した。

なお、韓国国際交流員の後任者は既に決定しているが、新型コロナウイルスの影響で手続きが難航しており、早くても5月頃の来日になるという。

(※1)総務省、外務省、文部科学省および(一財)自治体国際化協会が所管の外国青年を招致し外国語教育や地域の国際交流推進を図る事業。

離任の挨拶は和やかな雰囲気で行われていた

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