ソフトボールの第50回日本男子リーグは9日、全国18チームが参加して開幕する。2020年シーズンはコロナ禍で中止となったため、2年ぶりのリーグ戦開催。4~10月に総当たり戦を実施した後、上位5チームによる決勝トーナメントで日本一を決める。長崎県からはNeo長崎が17大会連続出場。まずは9~11日、広島県尾道市御調ソフトボール球場で4試合を戦う。主将の楠本は「挑戦者の気持ちで臨む」と一戦必勝を掲げる。
Neo長崎はこの春、学生王者の日体大から調とメーンズ、大村工高から宮嵜、松尾の有望な新戦力4人を迎えた。昨春、チームに加入した竹森と豊本も、調、メーンズとともに大学選抜の一員としてアジア選手権優勝を経験。19年シーズンは16試合で1勝しかできず、下位に沈んだが、巻き返すための戦力は整った。
投手陣は制球力が持ち味の右腕豊本、速球派の左腕メーンズが二枚看板。相手との相性を見極めながら起用する。楠本、田中の二遊間を軸にしたバックは経験豊富。捕手の調は「1日2試合の日程もある。投手の球数が多くならないように、打たせて取るでリズムをつくりたい」と本番を見据える。
打線は上位がスピードを絡めて好機をつくり、確実に仕留められるかがカギ。主砲の真崎をはじめ、調やメーンズらの快音に期待したい。下位にもパワーヒッターの秋吉が控えるのも心強い。
メンバーは教職員が多く、勤務地もばらばらのため、全体練習や遠征は満足にできない。その中で全員が「職場の理解があってリーグ戦に出場できる」という感謝の気持ちを胸に努力を継続。19年の茨城国体はNeo長崎のメンバーを主体にした成年男子が初優勝を果たした。麻生監督は“連覇”が懸かる今秋の三重国体も視野に「リーグ戦で1勝でも多く勝ちながら、国体で優勝できるよう経験を積んでいきたい」と意気込んでいる。