「災害被害少なく品質良い」五島で一番茶収穫 春の香り

新芽の収穫が始まった茶園=五島市三井楽町

 長崎県五島市で8日、一番茶の収穫が始まった。5月中旬ごろまで続く。
 JAごとうなどによると、本年度は市内10戸、約30ヘクタールで90トンを収穫する計画。市内の工場で荒茶18トンに加工され、静岡県などに出荷されるという。
 昨年は新型コロナウイルスの影響で取引価格の下落も見られたため、今年も市場の動向を見ながら収穫を進めるという。
 同市三井楽町の松島栄さん(78)の茶園では、早生(わせ)品種の「さえみどり」の新芽を摘採機で摘み取った。松島さんは「今年は雨風や霜の被害が少なく、品質は良い。皆さんに味わってもらいたい」と話している。

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