「トヨタに受け継がれる暗黙知」を公開する新刊書籍『トヨタの会議は30分』発売!

株式会社すばる舎は、 2021年4月12日(月)より、 山本大平氏の初著書『トヨタの会議は30分』を出版。 本書は、 シリーズ累計100万部超の『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方のルール』や、 昨年のビジネス書ランキングトップで累計65万部の大ヒット作『人は話し方が9割』などを刊行してきた弊社が、 自信を持って世に送り出す一冊。

昨今の日本では、 生産性を求める反動で人間関係がドライになりつつあるが、 自動車業界で長年トップを走るのみならず、 日本経済全体のなかでも異彩を放ちながら躍進を続けるトヨタ自動車では、 今もこの両者(【生産性】と【職場での密接な人間関係】)が共存している。 それを実現できるビジネススキルやコミュニケーション術が社内で共有されているから。

今回の書籍では、 そうした「中の人」しか知らない「トヨタの暗黙知」を、 トヨタで新車開発のエンジニアとして長年勤めた後、 経営コンサルタントに転身した山本大平氏が語る。

日本経済が停滞した平成には、 世界を席巻したメイドインジャパンの昭和モデルが色あせ、 ことなかれ主義や忖度のカルチャーが日本社会全体に根付いてしまった。 その結果、 日本と世界との差は今後も益々広まる一方で、 今一度「ボトムアップ」で仕事の生産性について考え直す必要がある。 特に多くの日本企業では、 今でもなお、 社内のエース級人材に海外MBAを取得させたり、 外資系コンサルに莫大な金額を払い経営相談をしたりしているが、 いつまで経っても「絵に描いた餅」から脱せずにいる。 会社を下支えしている「現場力」全体の向上なくして、 真の経営強化は実現されない。

そんな状況でも、 トヨタ自動車はグローバル市場の第一線で世界の名だたる企業と肩を並べて走り続けている。 トヨタの強みは何なのか。「トヨタ生産方式」や「カンバン方式」といった形式化されたシステム(仕組み)については既に世に知られていますが、 その仕組みを継続的に生み出せる社内の「現場力」こそが、 実はトヨタのリアルな強み。 そしてそのトヨタの現場力は、 トヨタ社内で日々実践されている「ビジネスコミュニケーションのあり方」や「企業文化」によって醸成されている。本書は、 トヨタの「中の人」しか知らず、 まだ世に知られていない、 トヨタの現場に創業期から深く根付いてきた“暗黙知”を公開し、 日本経済を「頭からではなく足元から変えていくこと」を目的に書籍化された。

■本書に記載されている世間が知らない「トヨタに受け継がれる暗黙知」(一部抜粋)

・「なぜ?」と「定義は?」でトコトン詰めるのに、 答えは決して教えない

「なぜを5回繰り返す」で終わらず、 「なぜを5回繰り返すのはなぜか?」までを詰めるのがリアルなトヨタ。 また、 質問責めを行うが答えは最後まで教えない。 それが創業期からのトヨタのカルチャーであり教育方針。 「自分で考える力」を入社時から植え付ける。

・「嫌われてナンボ」。 現場のオヤジマインドがトヨタの本質

「よい品 よい考」を印籠に、 トヨタの現場ではオヤジたちの怒号が日々飛び交う。 命を預かる仕事だからこそ、 たとえパワハラと言われようが、 現場のオヤジはいつでも大卒の若造をビシバシ叱責し鍛え上げる。 この循環により、 トヨタのDNAが継承されていく。 究極のボトムアップ、 それこそがトヨタがトヨタである所以?

・究極の時短コミュニケーション

日本一の会社だけが実践している、 無駄を徹底的に排除した究極の時短術。 議事録なんて作らない。 メールする暇があればさっさと電話しろ。 1分で読めてしまう資料作成術など、 トヨタではコミュニケーションの最速化が行われている。 他企業が社内コミュニケーションをトヨタ化するだけで2ヶ月分の労働時間を捻出可能!?

・「口2耳8」の割合で接する

創業時から、 絶妙なバランスで今なお受け継がれているトヨタの暗黙知。 日本企業で評価される「アピール」とは真逆のスタンス。 口8~10ではむしろ叱責を受ける? “多様性”の合理的解釈の先にこのスタンスを確立。

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