ゴルフ・松山選手を「長崎から応援」 松尾さん親子 家族ぐるみで交流 11年前から

松山選手のマスターズVを喜ぶ松尾さん親子=長崎市、松尾酒店

 「あれよあれよといううちに『世界の松山』に」。長崎市浜町で酒屋を営む松尾勝茂さん(77)、真吾さん(37)親子は11年前の松山英樹選手(29)との出会いを懐かしみ、日本人初の快挙を喜んだ。
 2010年の日本アマチュアゴルフ選手権。当時26歳の真吾さんは、東北福祉大の学生だった松山選手と同じ組で回った。勝茂さんは真吾さんのキャディーとして参加。応援に来ていた松山選手の父、幹男さん(66)が諫早市出身だと分かり、意気投合した。
 それから家族ぐるみでの交流が始まった。14年に松山選手が米ツアーで初優勝。幹男さんから勝茂さんに「記念ボトルを作りたい」と相談があり、松山選手の笑顔のラベルを貼った壱岐焼酎が完成した。手に入るのは全国でこの店のみ。マスターズ優勝を決めた後、全国のゴルフファンから問い合わせが殺到し、この日正午までに40本近い注文が入った。
 数年前に松山選手と一緒に撮った写真のアルバムをうれしそうに開き、勝茂さんは「強くなっても英樹君もご家族も偉ぶるところは一切ない。長崎から応援を続けていく」。真吾さんも「1勝といわず、2勝、3勝とメジャーで勝ってほしい。これからがさらに楽しみ」と期待を口にした。

 


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