千葉雅也「マジックミラー」(ことばと vol.1)第45回川端康成文学賞に決定!

ノーベル文学賞から生まれた日本で最も権威のある短篇小説賞、 第45回川端康成文学賞が、 2021年4月12日、 厳正な選考を経て、 千葉雅也「マジックミラー」(ことばと vol.1) に決定。

川端康成文学賞は日本人初のノーベル文学賞受賞者である川端康成(1899~1972)の没後、 その賞金を基金にして生まれた川端康成文学賞(主催:川端康成記念会、 後援:新潮社)は、 短篇小説を対象とする賞としては日本で最も権威のある小説賞として50年近く営まれてきた。

過去の受賞者にはノーベル文学賞作家・大江健三郎や古井由吉、 安岡章太郎、 筒井康隆から山田詠美、 江國香織、 町田康まで日本を代表する作家が選ばれてきましたが、 2019年に惜しまれつつ一時休止。 しかし、 川端康成没後50年を来年2022年に控えた今春、 待望の復活を果たした。川端康成には「掌(てのひら)の小説」という短編小説の名品が数多くあることから、 審査対象は短編小説に限り、 その年度の最も完成度の高い作品を授賞対象。川端康成文学賞は丁寧かつ厳密な選考を重ねることで知られ、 選考委員による本選考は一次選考会と最終選考会の2回にわたり実施している。

■第45回(2021年)川端康成文学賞 選考委員

荒川洋治、 角田光代、 辻原登、 堀江敏幸、 村田喜代子(敬称略、 五十音順)

千葉雅也氏 (C)新潮社写真部

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