アストロズ 好守のベテラン捕手・マルドナードと契約延長へ

日本時間4月14日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドはアストロズとマーティン・マルドナードの契約延長が成立目前であることを伝えた。マルドナードは今季終了後にFAとなる予定だったが、1年+オプション1年で契約延長。これによりマルドナードは少なくとも2022年まで、最大で2023年までの契約を手にすることになる。なお、2023年のオプションは条件をクリアすれば自動的に更新されるベスティング・オプションとなっているようだ。

現在34歳のマルドナードは今季がメジャー11年目のシーズン。エンゼルス時代の2017年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、ハイレベルな守備力を持つ捕手として知られている。守備とは対照的に打撃は得意ではなく、通算成績は打率.217、OPS.644に過ぎず、昨季は47試合に出場して打率.215、6本塁打、24打点、OPS.728を記録。今季は日本時間4月13日の試合が終了した時点で32打数3安打(打率.094)というスロースタートになっている。

アストロズは今年1月にジェイソン・カストロと2年契約を結んでいるため、マルドナードとの契約延長が成立すれば、来季も引き続きマルドナードとカストロのベテラン捕手コンビでシーズンを戦うことになる。ちなみに、併用されている2人の捕手がともに通算400試合以上の出場経験を誇るのはアストロズのほかにナショナルズ(ヤン・ゴームスとアレックス・アビラ)だけである。

ジャスティン・バーランダーとザック・グレインキーの両先発右腕、救援右腕のジョー・スミス、正遊撃手のカルロス・コレアなど、多くの主力選手が今季終了後にFAとなるアストロズ。ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)らを失った今オフに続いて、来オフも戦力ダウンが心配されるが、マルドナードとの契約延長が成立目前となったことにより、少なくとも捕手の補強を心配する必要はなくなったと言えそうだ。

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