A・ホプキンスとの共演は「ご褒美のよう」 「ファーザー」で娘役 オリヴィア・コールマン インタビュー

アンソニー・ホプキンスが認知症の父親を演じ、本年度アカデミー賞6部門にノミネートされている映画「ファーザー」から、父の変化に戸惑い悩む娘アンを演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされているオリヴィア・コールマンのインタビュー映像が公開された。

インタビューでコールマンは、アン役に惹かれた理由について「アンソニー・ホプキンスと、それから脚本に惚れ込み、難しくて何度か読みました」と笑顔で明かしている。本作のストーリーが好きな理由について聞かれると、「認知症というテーマを実に美しく描いた作品だからで、アンソニーの目を通して誰もが彼の戸惑いを理解し、”こんな状態はさぞ大変だろう”と思います」と答えている。

アンソニー・ホプキンスとの共演について問われると、「最高でした、彼はすごく楽しい人なんです。何歳か知りませんが映画の知識が驚くほど豊富で、明るく楽しい人で『来世でまた出会えたら幸せだろうね』なんて言うんです。彼との共演は本当にご褒美のようでした」と、喜びを語っている。最後に本作のメッセージについて、「すごくシンプルなこと。愛する人が自分を忘れていくことの切なさ、親子の関係と認知症がテーマの美しくて感動的な作品です」と語っている。

ほかにもインタビュー映像では、演じたアンの役柄や親世代の老いなどについて語っている。

「ファーザー」は、歳を重ねることによって誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描いた作品。フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞した、フランス人の劇作家フロリアン・ゼレールの舞台を原作としている。原作舞台は、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30カ国以上で上演され、日本でも2019年に橋爪功、若村麻由美によって上演された。映画化にあたっては、ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンを取っている。

【作品情報】
ファーザー
2021年5月14日 TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
配給:ショウゲート
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