〈糸魚川市長選・市議選〉混戦模様「票読めない」 各陣営手探りで票固め

 糸魚川市長選とダブル選挙(18日投開票)の同市議選は現職13人、元職1人、新人12人の計26人が立候補している。定数18に対して8人の超過。合併後の新市で超過数と新人候補者数は最多となった。

 地域別では能生8人(現職5人、新人3人)、糸魚川13人(現職6人、元職1人、新人6人)、青海5人(現職2人、新人3人)。各候補者は地元票を固めつつ市全域に街宣車を走らせて票の上乗せを図っている。

 告示前から〝乱立激戦〟が予想され、各陣営が情勢を探ってきたが、選挙戦に入ってからも「票が読めない」「(他候補者の)動きが見えない」、さらにコロナ禍で「人が集められない」「人の姿がない」と、これまでとは異なる選挙戦に戸惑いがみられる。

 糸魚川地域の70代現職候補の選挙スタッフは「これだけ大勢出た選挙だが熱が感じられない。雰囲気がつかめず難しい。混戦模様だ」と話した。

 青海地域の30代新人候補は「初めての選挙で厳しい。まずは名前を知ってもらわないと」と積極的に街宣活動に回る。

 候補者不在の空白地域の票取りにも各陣営が戦略を練っている。感染症予防策を講じて個人、街頭演説会を予定する候補者もいる。

◇多彩な顔ぶれ期待と戸惑いも 有権者

 今選挙は30、40代5人、女性3人と候補者の顔ぶれも様変わりした。有権者からは「若い人や新しい人に頑張ってもらいたい」と注目し期待を寄せる一方、多彩な候補者に「現職も新人もたくさん出過ぎて誰が誰だか分からない」と一票に悩む声が聞かれる。

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