【フィギュア】紀平梨花に腰痛トラブル「もう無理かなって感じ」演技構成は痛みと相談

紀平梨花

フィギュアスケートの世界国別対抗戦(15日開幕、丸善インテックアリーナ大阪)の公式練習が14日に行われ、全日本女王の紀平梨花(18=トヨタ自動車)が大会前に緊急事態に見舞われた。

世界選手権7位の失意から2週間半が経過。氷上で軽めの調整を行った紀平は「せっかく世界選手権の後に笑顔で終われるかもしれない試合が残されているので、全力で楽しみながら日本に貢献できるようにノーミスの演技をしたいです」と抱負を口にしたものの、前日にトラブルが発生した。「腰がもう無理かなって感じ。昨日、痛めてしまって…」と苦笑交じりに打ち明けた。これまで足首の故障はあったが、腰は初めての経験。おとといは我慢できる状態だったが、前日(13日)の朝の練習で危険信号がともったという。「これは1回休まないと試合まで引きずるなと思って、思い切って昨日は休みました。今は湿布を貼って、アイシングをして、ロキソニンを飲んで炎症を抑えている感じです」。着氷時の振動やスピンなどでも痛みがあるといい、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を演技構成に入れるか否かは「痛みと相談して」と慎重に見極めるという。

今大会はお祭り的な要素もある。勝負の2022年北京五輪の来季へ向け、無理だけは避けたいところだ。

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