中堅百貨店のさいか屋(川崎市川崎区)が14日発表した2021年2月期連結決算は、純損益が8億3700万円の赤字(前期は1億3千万円の赤字)だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業や外出自粛などが響いた。
売上高は前期比18.6%減の150億200万円、営業損益は6億3900万円の赤字(同1800万円の赤字)だった。
上期(20年3月~8月)の売上高は、コロナ禍の影響で前年比約3割減。一方、9月から約5カ月間にわたり実施した横須賀店の閉店セールは好調で、下期(20年9月~21年2月)の売り上げを下支えした。オンラインショッピングも「巣ごもり消費」を取り込むなど順調に推移したが、上期の落ち込みをカバーするには至らなかった。
22年2月期の連結業績予想は、売上高を150億円、営業損益は1千万円の黒字、純損益は1億3400万円の赤字と見込んでいる。