小学生サッカークラブ誕生 ソルマーレ長崎「10年後 見据えて育成」 長崎市南部地区を包括 

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初練習で子どもたちにドリブルの指導をする大久保代表=香焼総合公園

 全国的に少子高齢化に歯止めがかからない中、今月上旬、長崎市南部に地域全体を包括した小学生サッカークラブチーム「ソルマーレ長崎」が誕生した。地域内は現在、小学校を母体にしたチームが多く、メンバー不足で消滅するところも出始めており、子どもたちの受け皿をつくろうと設立された。大久保隆代表(48)は「まずはサッカーを楽しめる場所にしたい」と意気込んでいる。
 長崎市南部地区には現在、9チームが活動している。そのほとんどが各小学校のグラウンドで練習する「課外クラブ」に近い運営状況。結果、学級数や児童数の減少に伴い、ここ数年で晴海台などいくつかのクラブがなくなった。
 大久保代表は母校の南陽小でこの春まで7年間、コーチとして指導。その間、近隣のチームが廃部に追い込まれていく現状を目の当たりにして「地元でサッカーを楽しめる選択肢を残したい」という思いを強くした。
 選手の取り合いなどの競合が起きることに、他チームが拒否反応を起こさないか懸念されたが、地区内の全チームに意思を打ち明けると「いずれうちも成り立たなくなるかもしれない」「一緒に協力していきたい」-などおおむね好意的だったため、新チーム設立を決断した。
 2日に香焼総合公園で初練習を実施。男女計8人が楽しみながらボールを追った。ミニゲームでは得点のたびにチームメート同士で喜び合い、保護者もそんな子どもたちの姿に目を細めていた。
 大久保代表は「昔はお互いライバルで、全国大会出場を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してきた。でも、近年はチームの存続が最重要課題。5年後、10年後を見据えて、選手や指導者を育成できれば」と運営に励んでいる。