国際的視点で地域課題解決へ 「対馬グローカル大学」受講生募集 オンライン無料講座

対馬グローカル大学の昨年度の現地実習の様子(対馬市SDGs推進室提供)

 長崎県対馬市は、国際的視点で地域課題を解決できる人を育成するオンライン学習講座「対馬グローカル大学」の受講生を、15日から5月21日まで募集する。島内外の専門家ら40人超を講師に迎え、食や社会、教育、ビジネスなどについて主にインターネットで学ぶ。高校生以上で、対馬にゆかりがあれば誰でも参加できる。
 国連の持続可能な開発目標(SDGs)に向けた市の取り組みの一環で昨年度に続き2回目。期間は6月から来年3月まで。動画投稿サイトなどで講義を視聴する「Web講義」と、ビデオ会議システムを使い少人数グループで学ぶ「オンラインゼミ」、チャット(会話)機能を通して受講生や講師で意見交換する「仮想研究室」の3種類を開講する。
 Web講義は森林生態学や離島医療など約70科目。オンラインゼミは、対馬の食資源を生かした新たな特産品づくりを考える「食ゼミ」や、SDGsの視点で対馬の課題を考える「社会ゼミ」など8分野で、定員は各5~15人。高校生向けのゼミもある。月1回開き、うち1回は対馬での現地実習に取り組む。
 受講料は無料。Web講義のみの受講もできる。運営スタッフで講師も務める市SDGs推進室の高田陽さん(25)は「受講生とともに対馬の魅力を再発見しつつ、対馬の未来を一緒に考えたい」と話す。
 申し込みは対馬グローカル大学のサイト、または同室(電0920.53.6111)。

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