小池都知事推奨〝買い物は3日に1回〟に疑義「その1回が重なったら密」

小池都知事

東京の新型コロナウイルス新規感染者数が、一気に729人になった15日、小池百合子都知事は会見を開き「東京にこないで」「毎日の買い物は3日に1回程度に」と都民だけでなく隣接県の住民にも訴えかけた。これに批判が続出。

なかでも反発が多いのは3日に1回の買い物だ。16日のフジテレビ系ワイドショー「めざまし8」に出演したコメンテーターのデービッド・アトキンソン氏が鋭い指摘をしている。

日本の文化財修復や観光政策などを行っているイギリス生まれの実業家アトキンソン氏は、小池都知事の要請に「買い物と感染の因果関係がどこまであるのか? 科学的根拠はあるのか」と疑問を投げかけ「もしも3日に1回がたまたま重なったら、強烈な密度をつくる可能性もある」と不安視した。

この言葉通り、週末などに客がより集中し、店内が密になってしまうことは容易に予想できる。しかも自転車や徒歩で買い物をする多くの主婦にとって、3日分の買い物での荷物の量は大変な労力にもなる。

小池氏の訴えは逆効果になるかもしれない。

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