【スキージャンプ女子】高梨沙羅がギネス世界記録にW認定 男女通じW杯歴代最多の通算勝利&表彰台

高梨沙羅

ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(24=クラレ)が、男女を通じてW杯歴代単独最多の通算勝利数を60に更新したことと、W杯最多通算表彰台数を109に塗り替えたことでギネス世界記録にダブル認定された。

16日の認定授与式後にリモートで会見を開いた高梨は、ロシア・チャイコフスキーで行われたW杯ジャンプ女子個人最終第13戦後、2週間の隔離期間を終えてカメラの前に登場。やや緊張した面持ちで記念の盾を受け取り「いろんな方に声をかけていただいて、もっと記録を伸ばしたいし、それに伴う実力をつけないといけないと感じました」と感想を述べた。

通算勝利数は自身の記録の更新となるが、通算表彰台数は男子のスタージャンパー、ヤンネ・アホネン(フィンランド)が16年のキャリアで記録した108回を塗り替えたもの。

15歳でデビューし、9年強で〝レジェンド〟超えを果たしたが、最もうれしかったのは2位で上がった直近のチャイコフスキーだという。「試行錯誤した中で取れた。反省点もあるが次につながるいいステップになった試合」とどん欲な姿勢を見せた。

昨シーズンはW杯1勝に終わり、表彰台も16戦中3回と〝低空飛行〟。比べて今季は3勝を果たした上で、世界選手権ラージヒルでも銀メダルを獲得し「復活」と言われることも多いが「復活という言葉はあまり合わない感じ。ゼロから仕切り直して、新しい自分を見つけつつあるところだと思います」ときっぱり。

来シーズン、そして来たる北京五輪に向けて「フライトポジションへのスキーの持っていき方が足りないので重点的にやる必要がある。オリンピックにベストを持っていけるように練習に励んでいきたい」と力強く語った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社