新ジャガ収穫 最盛期 天候恵まれ、サイズも味も上々 南島原・口之津

新ジャガを収穫する藤村さん家族=南島原市口之津町

 眼前に早崎瀬戸が広がる長崎県南島原市口之津町早崎地区の農業、藤村優太さん(32)の段々畑では、特産の新ジャガイモの収穫が最盛期を迎えている。
 品種は「ニシユタカ」。昨年12月、約3ヘクタールに苗を植え付けた。藤村さんによると、初冬は寒波に見舞われたが、それ以降は天候にも恵まれ、サイズも味も上々のジャガイモに育ったという。今年は約2.5~3トンの生産量を見込む。作業は今月いっぱい続く。
 藤村さんは「早崎地区のジャガイモは養分豊富な赤土に恵まれ、太陽光や潮風をいっぱい浴びて育つ。新ジャガは皮が薄いので、皮のまま素揚げにするとおいしさが倍増。今しか味わうことができない」と胸を張った。
 市農林課によると、同市は県内有数のジャガイモ生産地(春秋合算)で、2019年の栽培面積は約350ヘクタール、生産量は約1万700トンだった。

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