マスク外す屋内運動「危険」  長崎国際大クラスターで安東学長

 男子バレーボール部でクラスター(感染者集団)が発生した長崎県佐世保市の長崎国際大。安東由喜雄学長は16日の記者会見で、屋内でマスクを外して運動する部活動について「危険」との認識を示し、「改善できることがないか考え、何らかのメッセージを出したい」と述べた。
 男子バレー部には監督、コーチを含め40人が在籍。このうち、11日に県外であった他校との練習試合には20人が参加した。試合中はマスクを外していたが、そこで感染したかどうかは分かっていない。
 普段、練習に使用している同大の体育館は18日まで閉鎖。19日以降に消毒をして使用を再開する。
 同大では授業を4月から対面7割、オンライン3割で行っている。感染した部員は対面授業にも出席していたが、そこで接触した学生は全員陰性を確認。15、16日は全てオンラインに切り替えたが、授業での感染は発生していないとして週明けの19日から対面7割、オンライン3割に戻す。
 同大はキャンパス内に新型コロナの検査センターがあり、実習に送り出す学生らの検査を行ってきた。クラスター発生を受け、安東学長はこれまで以上に頻繁に検査を実施していく考えを示した。
 一方、長崎市の田上富久市長は臨時の記者会見を開き「第4波では感染力が強い変異ウイルスが心配され、第3波より早く感染が広がることも考えられる。今の段階から十分注意してほしい」と呼び掛けた。


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