MLB平均年俸が2年で約5%減 最高年俸は上がる一方で選手間格差が拡大

米大リーグの2021年開幕日の平均年俸は約417万ドル(約4億5000万円)で、新型コロナ禍前の19年から4・8%下回ったことが分かった。AP通信が1989年から続ける年俸調査によるもの。今年は開幕ロースター入りした902人を対象に行われ、過去最高を記録した17年の445万ドルから6・4%も下落しているという。

最も影響を受けているのは“中間階級”の選手たち。年俸は2年前の140万ドルに対し、今季は18%減の115万ドル(約1億2400万円)。最高を記録した15年の165万ドルから30%も下落している。

最高年俸は上がる一方だ。今季、3年総額1億200万ドル(約110億円)でドジャース入りしたトレバー・バウアー投手(30)は今季年俸4000万ドル(約43億円)と報じられて話題を呼んだが、トップ50の選手の給与は全体の33・4%(17年は28・6%)、トップ100の選手は同52・4%(17年は42・5%)と上昇傾向にあり、選手間格差は広がっている。

こうした状況には選手たちもかねて不満を持っており、今年12月1日に改定される予定の大リーグと選手会の労使協定交渉では大きな論点になりそうだ。

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