松浦市消防本部に「潜水班」 16人、救急業務などと並行

「市民の負託に応えられるよう訓練していく」と決意表明する田中班長=松浦市消防本部

 長崎県松浦市消防本部(辻昇一消防長、66人)に潜水を必要とする水難救助活動に従事する潜水班が発足。14日、同市志佐町の同本部で業務開始式があった。
 同本部ではこれまで潜水が必要な救助活動は海上保安庁や県警、民間のダイバーなどに要請していた。しかし、2016年に市内で起きた車の海中転落事故をきっかけに、市議会から同本部にも潜水班が必要ではないかとの声が上がり、同本部は17年度から潜水隊員の養成や潜水器具、機材の整備を進めていた。
 発足した潜水班は田中将広・消防司令補(44)を班長に16人で構成。消防や救急などの業務と並行して、水難事故での潜水救助活動に当たる。
 業務開始式で友田吉泰市長が「潜水による救助活動は危険性が高い。安全の確保を第一に業務に当たり、水難事故から市民を守ってほしい」とあいさつ。訓練の様子や装備の一部が紹介され、田中班長が「市民の安全、安心の負託に応えられるよう訓練していきたい」と決意表明した。

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