品川ヒロシ クランクアップで涙 客席で鑑賞し再び涙 監督作「リスタート」舞台挨拶

品川ヒロシ監督最新作「リスタート」の舞台挨拶付き上映会が、4月17日に都内で開催され、監督を務めた品川ヒロシ、主演のEMILY(HONEBONE)、共演のSWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)が登壇した。

シンガーソングライターを夢見て上京した主人公・未央役のEMILYは、女優デビューにして映画初主演。「普段は事務所にも所属していないミュージシャンなので、撮影は夢のような時間でした。品川さんがずっと面倒を見てくれて、手厚い超ぜいたくな時間の中で演じさせていただきました」と初めての現場を振り返った。品川監督は偶然見ていたテレビ番組に出ていたEMILYに興味を持ってオファーしたそうで、「MVを見たら歌もうまいし表情も豊かなので、ツイートしたらまんまと食いついてきた」とジョークを交えて語った。EMILYは「すぐに品川さんにDMをして『仕事をください!』と。自分としては音楽の仕事のつもりだったので、まさか主役になるとは」と嬉しいサプライズだったことを明かした。

未央を支える同級生・大輝役のSWAYは、下川町での撮影を振り返り「共演のみんなとはすぐに仲良くなったけれど、仲良くなりすぎて品川監督から嫉妬された」と暴露。EMILYも「仲良くしている私たちを見る目つきが怖かった」と品川監督のジェラシーを証言した。それに対し品川監督は「みんなが仲良くしている待ち時間にも僕は監督として仕事をしているわけですから…嫉妬しました」と、苦笑いで白状していた。

クラウドファンディングで予算を調達して映画を作った品川監督。「950万円ものお金が集まったけれど、スタッフの移動費などもあり、その全額を映像に使えるわけではありませんでした。低予算ではあったけれど誰一人文句を言わず、みんなが自分の青春の1ページを切り取ったかのような感覚で参加してくれました。クランクアップの時は熱くなって、初めて泣いちゃいました。その汗と涙が詰まっています」と思い出の一作になったことを語った。この日も客席で本作を鑑賞したそうで「泣いちゃった」と報告した。

また、映画の公開日が7月16日に決定したことも発表された。

「リスタート」は、北海道・下川町と吉本興業がSDGs推進における連携協定を結んで発足したプロジェクトで、クラウドファンディングを実施。シンガーソングライターを夢見て上京した28歳の主人公が、スキャンダルによって夢破れて傷つき、故郷である下川町に帰って、同級生や家族、大自然に触れることで徐々に心を取り戻していく姿を描いた青春ストーリー。品川ヒロシが監督・脚本を務めている。主人公・未央を女優デビューにして映画初主演となるEMILY、未央を支える同級生・大輝役をDOBERMAN INFINITY/劇団EXILEのSWAYが演じている。

【作品情報】
リスタート
2021年7月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国公開
配給:吉本興業
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