本格的な登山シーズンを迎え、丹沢山地の麓にある神奈川県立秦野戸川公園(秦野市堀山下)で18日、山開きの安全祈願祭が開かれた。新型コロナウイルス感染防止のため、関係者が出席して神事のみを行い、登山者の安全やコロナ禍の収束などを願った。
高橋昌和市長は「安全な登山で、自然を思い切り楽しんでもらうため、適切な健康管理を心掛けてほしい」とあいさつ。登山者に万全の装備と、無理のない計画で臨むよう呼び掛けた。出雲大社相模分祠ぶんしの神職が神事を執り行い、安全祈願や遭難者の慰霊をした。
安全祈願祭では例年、和太鼓やアルプホルンの演奏のほか、丹沢山東光院の山伏がほら貝を吹きながら登山者を先導する行事などが、風物詩となっていた。しかし、コロナ禍で昨年に続きこれらは中止となった。