糸魚川市長選 米田氏に当選証書 より責任高まった

 18日に投開票された糸魚川市長選挙で5期目の当選を果たした米田徹氏(72)に19日、糸魚川市選挙管理委員会(吉岡隆行委員長)から当選証書が付与された。

 同選挙では米田氏が1万3952票、久保田郁夫氏(63)が1万2079票を獲得。当日の有権者数は3万5414人、投票率は74・12%だった。

 付与式で吉岡委員長はコロナ禍への対応など数々の課題に対し「市長の果たす役割は極めて重大」と話し、「健康に十分留意され、豊かで住み良い糸魚川市のさらなる発展のため尽くされることを期待します」と激励した。

 米田氏は「より責任の意識が高まってきた」と感想。自身と相手候補への投票を受け止め「一つ一つに対し、応えていけるように対応していきたい」と決意を述べた。

市長選の当選証書を受ける米田氏

◇審判から一夜 集大成5期目へ 米田氏会見

 付与式を前に米田氏は、報道陣との会見に臨んだ。激戦を制し「厳しい選挙ほど充実感がある。当選した感激はひとしおだった。今までの選挙にはなかったかもしれない」と喜びを話した。1873票差に「もっと僅差になると思っていた。私らが負けているとの情報もあった。(投票日は)大荒れの天気で、投票所に行ってくれるのか不安な気持ちで迎えた」などと、選挙戦を振り返った。

 選挙期間中に5期目を「集大成」と位置付けた理由に、米田氏は今回の市議会議員選挙を挙げた。「若い人たちがたくさん出てきてくれた。非常にうれしい」と話し、糸魚川の変化の予兆に期待した。

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