18日からの強風の影響で、上越市内の陸上や海上で被害があった。
上越海上保安署によると、同日午後3時40分ごろ、直江津漁港区に係留中の小型漁船「司丸」(0・8トン)が沈んでいるのを漁港関係者が発見、118番通報した。また同6時10分すぎ、漁港区を通りかかった人が作業船「第五妙高丸」(5トン未満)が漂流しているのを発見、118番通報した。上越海上保安署員が現場に駆け付け、本来あった場所から約230メートル離れた岸壁に係留した。同署によると当時、周辺では北西の風13メートル、波は北西4メートルで、うねりを伴っていたという。
上越市によると、陸上では同日午後5時以降、公共施設や車庫で計2件の被害があったが、いずれも軽微だった。
19日は上越市大潟で最大瞬間風速17・3メートル、同市高田で16・3メートル、糸魚川市能生で15・4メートルを観測した。
◇倒木が車直撃 妙高市文化ホール
妙高市上町の市文化ホールのケヤキの木が18日午後8時ごろ、強風で倒れ、近くに止めてあった普通乗用車を直撃した。当時、周囲に人はおらず、けが人はいなかった。
倒れたのは同ホール北側の道路に面したケヤキ並木のうちの1本で、幹回り約1メートル、高さ約7メートル。ホールを管理する妙高文化振興事業団によると、同日午後8時30分の設備点検の際に発見された。同6時15分ごろの警備員の見回りでは異常がなかったという。
倒れた木は近くの街灯をなぎ倒しながら駐車中の車を直撃し、ルーフ右後方が損傷した。
木は19日朝から作業が進められ、午前中に撤去、街灯も同日午後に撤去された。
木が倒れた18日の同市関山の最大瞬間風速は13・7メートルだった。