迷走始めた欧州スーパーリーグ 代替案は南米&ベッカムオーナーの北米クラブ招聘

ベッカム氏の〝参戦〟はあるか

欧州スーパーリーグ(ESL)がイングランド・プレミアリーグ勢の撤退を受けて、代わりに南米と北米のチームを招へいする仰天プランを検討している。

ESLを巡ってはイングランドの6クラブが撤退を表明。それでも実現に意欲を見せるESLは、驚きの代替プランを準備している。

南米メディア「ラテルセーラ」は「CONMEBOL(南米サッカー連盟)の有力リーグには、それぞれ高い収益源を持つ人気クラブがある。スーパーリーグを機能させたいのなら、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリに最も重要なクラブがある」と報道。南米の強豪国のクラブを招待する可能性を指摘した。

さらに「このプロジェクトを経済的に成功させるには、最も伸びている市場である北米の国々、メキシコや米国のチームを含める必要がある」と北米勢の加入案も浮上。米メジャーリーグサッカー(MLS)には元イングランド代表のデービッド・ベッカム氏(45)がオーナーを務めるインテルマイアミが豊富な資金力でスターの補強計画を進めており、注目度を高めるために一役買うとの算段だ。

「資金を提供しているJPモルガンが、北米の国々を含めるように求める可能性がある」とESLのスポンサーが米国拠点のため、イングランド勢の代替案としてMLSチームをプッシュすると報じた。

ESL側はイングランド勢の撤退を受けて「現在の状況を踏まえ〝サッカーコミュニティ全体〟の連帯を強化しながら、プロジェクトを再構築するために最も適切な手順を再検討する」と表明。参加クラブを欧州に限定しない方針を示唆している。

もはや〝欧州〟スーパーリーグではなくなりそうなESL。苦境で迷走を始めたと言えそうだ。

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