激戦地土砂「大きな過ち」具志堅さん国に断念求める 辺野古埋め立て 防衛、厚労省と初会合

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 【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事で、沖縄戦の激戦地だった本島南部の土砂を使用する計画を巡り、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松氏は21日、国会内で防衛省や厚生労働省との会合に初参加し、計画の中止を求めた。具志堅氏は「防衛省は大きな過ちを犯している」と強調し、計画の断念を改めて求めた。

 会合には沖縄戦に陸軍兵として参加し、25歳で戦死した日本兵の遺族、米本わか子氏=千葉県=も参加した。遺骨は現在も見つかっていないと言い、「祖父は間違いなく沖縄にいる。戦争で殺され、掘削業者に殺され、辺野古の海に埋められて3度も殺されなきゃいけないのか」と訴えた。

 具志堅氏は、県とともに沖縄戦戦没者の遺骨収集事業を所管している厚労省には「本来の業務を遂行する立場に戻ってほしい」と述べ、防衛省に対して計画の中止を働き掛けるよう要求した。これに対し防衛省の担当者は「土砂の調達先については、県内県外を含めて決定していない」と従来の見解を繰り返した。厚労省の担当者は「遺骨収集を行うに当たっては、遺族の思いに寄り添いながら解決を図りたい」と述べるにとどめた。