諫早・中央干拓地の堤防に「深紅の花のじゅうたん」

クリムゾンクローバーを楽しむ家族連れ=諫早市、内部堤防

 ろうそくの炎のような形の深紅の花で「ストロベリーキャンドル」とも呼ばれるクリムゾンクローバーが、長崎県の諫早市中央干拓地を囲む内部堤防斜面を赤く彩っている。
 欧州原産のマメ科の一年草で、穂のような花が特徴。県県央振興局が来場者に干拓地の景観を楽しんでもらおうと、2015年秋から毎年、内部堤防約1.6キロの斜面など計3万6800平方メートルに種をまいている。同振興局によると、今年は例年より少し早い4月上旬に開花し、5月初めまで見ごろを迎えるという。
 内部堤防はウオーキングやジョギングコースとして市民に親しまれている。市内外から親子連れらが訪れ、一面の花を見ながら散歩したり撮影したり。孫と一緒に訪れた女性は「赤いじゅうたんが広がっているようできれい」と話した。同振興局は「感染対策に気を付けて楽しんでもらえれば」と呼び掛けている。

 


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