〈新任です これからよろしくおねがいします〉上越地域消防局長 池田聡さん(58)

◇常に「平常心」心掛け

 上越消防署の初代署長から、今回上越消防局長に就任した。職員300人の命を預かる責任の重さを感じながらも、上越、妙高両市民の安心、安全を守るため、身を引き締めて日々業務に当たる。

 体力に自信があり、力を人の役に立てたいと、昭和56年に消防の仕事へ。高田、直江津の住宅密集地での火災をはじめ、豪雨や今冬の豪雪など広くさまざまな災害、事故が発生する上越の特徴を経験してきた。

 これら災害などに対応するため、初代上越消防署長として資機材の整備や人材育成に力を入れてきた。特に人材育成を重視し、新設された訓練棟であらゆる状況を想定した訓練が可能となったことを歓迎。若く士気の高い職員が多いことにも言及し「磨けば輝く原石。ベテランからさまざまなことを教わり、共に成長してほしい」と切磋琢磨(せっさたくま)することを望む。

上越地域消防局長 池田聡さん(58)

 多発、激甚化する自然災害、いまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症も見据え、組織を束ねるトップとして常に「平常心」を心掛ける。「困難で危険な状況に落ち着いて対応できるかが、部隊の安全にもつながる」とし、「職員たちは市民の生命、身体、財産を守るため、日夜努力を重ねている。市民の皆さんや関係機関には理解と協力をお願いしたい。今後も公私ともに消防としての自覚と責任感を持って任務に取り組みたい」と語る。板倉区出身。

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