立憲民主党の枝野幸男代表(56)は23日、国会内で開いた会見で3度目の緊急事態宣言の発令に踏み切る菅義偉首相(72)の政治姿勢を厳しく批判した。
政府は今度の緊急事態宣言の基本対策方針で、2回目の宣言と比べてスポーツやイベントの自粛、百貨店の休業要請について強めの対策が検討されている。
「感染の封じ込めは、簡単ではないことは我々も理解してきた。3度目はあってはならないと政府に強く警告したにもかかわらず何も手を打たず、現在に至った政治の責任は重い」
感染症対策に不安が残る中、3か月後に迫った東京五輪・パラリンピックは開催するべきか。
「オリンピックは選手や関係者のことを考えると開催したい。ただ東京は医療崩壊に近い状況。開催前に海外の選手、関係者の水際対策、国内で感染を広げることはないかなど、政府はやるのであれば(やれる理由を)説明する時期にすでに来ている」
野党は最悪の事態を招いた菅政権に対し、どんな責任を要求するのか。
枝野氏は「一番誠実な態度は第4波が落ちついた段階で、(菅首相が)総辞職を表明すること」とも語った。