DRONE FUND、産業用ドローンメンテナンスサービス米Robotic Skiesへ出資

DRONE FUNDは、産業用ドローンのメンテナンスサービスを展開するRobotic Skies, Inc(以下:ロボティック・スカイズ)へ、3号ファンドからの出資を実行した。

ロボティック・スカイズは、アメリカを中心に世界49か国において、FAA(米連邦航空局)認証対応型のドローンメンテナンスのマーケットプレイスを提供するアメリカ発スタートアップ。

アメリカではエアラインに限らず、日ごろの通勤や移動、レジャーなどにおいても、ジェネラル・アビエーションと呼ばれる、小型の有人航空機が一般的に活用されている。FAAは、安全管理のためにPart145をはじめとする法・制度を整備しており、全米の各地には有人航空機のリペアステーションが存在している。

ロボティック・スカイズは、これらのマクロ環境を背景に、既存の有人機リペアステーションをベースとした、産業用ドローンのメンテナンスサービスおよびそのネットワークを展開している。具体的には、契約したリペアステーションに対して、ドローンメンテナンスに関する技術者トレーニング、部品提供などの細やかなサポートに加え、メンテナンスマニュアルデータの提供や整備レポートの作成などのメンテナンスプロセス全体を管理可能な標準化プラットフォームを提供している。

また創業者/CEOのBrad Hayden氏は、全米ビジネス航空協会(NBAA)の新興技術員会の委員長などを務め、アメリカにおける航空産業に精通しているだけでなく、米ドローン政策および法規制のルールメイキングの現場でも活躍しているという。2021年1月には、FAA(米連邦航空局)においてドローンの社会実装に関する戦略策定を支援する諮問委員会(DAC/Drone Advisory Committee)のメンバーに任命された。

DRONE FUNDは、ロボティック・スカイズが、(1)アメリカにおけるドローン政策および法整備の方向性などを見通したビジネスモデルを構築していること、(2)リペアステーションへのネットワーク展開を開始していること、(3)Brad Hayden氏のキャリアを背景に、市場や制度の変化への対応が可能なポジショニングを確立しつつあることを評価し、今回の投資を決定したとしている。

▶︎DRONE FUND

© 株式会社プロニュース