阪神は27日の中日戦(バンテリンドーム)に1―2で惜敗。昨季の沢村賞左腕・大野雄を前に打線は散発3安打と沈黙。昨季3勝9敗と苦手としてきた〝鬼門〟バンテリンドームでの今季初戦を悔しい形で落とした。
この日唯一の打点を挙げたのはドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(22)。2回二死無走者の第2打席に大野雄の投じたツーシームを完璧に捉え、右中間スタンドへ運ぶ特大の7号ソロをマーク。ドラフト制導入以降の3、4月の新人選手7号到達は、村田修一(横浜、03年)に並ぶNPBタイ記録だ。
試合後、佐藤輝は記念すべき一打について「高めに浮いてきた甘い球だったので一発で打てたことは良かった。(記録については)特に意識はないですけど、もっと打ってチームの勝ちにつながる一本を打っていけるように頑張ります」と語った。
井上ヘッドも佐藤輝の一撃を「前回も森下(広島)を打ったりとか大野雄を打ったりとか、『星を持っている』というかね。初めてのバンテリンドームでの試合だったけど、セ・リーグで一番広い球場を問題にせずに打った。素晴らしい一発」と高く評価した上で、「アイツの持ち味であるフルスイングは今後も続けさせる」とした。